【長台詞】紅蓮の華・四。【男声向け】
- お題投稿者:
Gaia- 投稿日時:
- 2008-11-20 21:42
- コメント
- 書いてる私が呑みに行きたい。Gaiaです。どーも。
このお題はシリーズ物の第4章・完結編となります。
第1、2、3章も、宜しければご覧下さいませ。
女声向けも第4章まで投稿が完了しております。
「ある男性の独白」です。時代設定は明治、大正辺り。
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今夜は何やら冷えるねぇ。
また呑みに来てると思ってやしたよ。
今度こそ、あの話を終わらせてしまいやしょうかね。
その、身請けの話を寄せられた花魁ってのがね、
花魁に据えられるだけあって、器量良しの話上手だったが、
少々気立ての激しい、一本気な女でもあってね。
見世の主人の言うがまま、大人しく落籍されるとは
到底思えなかったって訳でさ。
で…あっしの嫌な予感ってのが、当たっちまいやした。
その花魁の座敷から、火が出やがったんでさぁ。
あっしも含めて、見世の奴らはやっとこさ逃げ出して、
炎が見世を消し炭みてぇにしちまうのを呆けて見てやした。
その時に、たまたま振り返ったら、見つけちまった。
花魁とあの博打打ちの野郎が、一目散に逃げて行くのをね。
二人とも裸足で、しっかりと手を繋き合って…。
真っ赤に燃え盛る炎に照らされた後ろ姿は、
まるで、満開の華みてぇに見えやしたよ。
忘八としちゃ、すぐさま後を追わなきゃならねぇのに、
理由はさっぱり分からねぇが、呆けて見送っちまった。
真っ赤な後ろ姿が、すっかり闇に溶けちまうまでね。
その後を追うみてぇに、新造の小娘も逃げて行ったが、
そいつも、何だか追っかける気にゃぁなれなかったね。
まったく、忘八失格って奴でさぁ。
あの後、どうなったんだか…噂も聴きやしねぇ。
火事と喧嘩は江戸の華、なんぞと言われちゃあいたが、
火付けは重罪だ。火炙りの刑と相場が決まっていやしたし、
あの火事で死んじまった奴もいたってのにねぇ。
恋って奴は…人を美しくも、恐ろしくもしちまうもんさ。
多分…あっしは一生、忘れられねぇと思いやすよ。
嬉々として、狂気の沙汰に走っちまった、あの後ろ姿。
地獄の際に狂い咲いたみてぇな、紅蓮の華をね…。
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アドリブ大歓迎です。ご投稿お待ちしてまーす。
p.s.コメントはほぼ付けられません。ごめんなさい。 - タグ:







