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水面をわたって(散文)

  • 水面をわたって(散文)
お題投稿者:
ミツグミツグ
投稿日時:
2008-03-14 23:40
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黒い水面をすべるように細長い舟が流れていく。
櫂は安定したリズムで水をかき分け、白いしぶきを散らす。
がたんごとり、かたんかたん、ごとり、舟底を水が打ち、心地よい音楽のように続く。
夜明け前の薄い靄が漂って、肌を湿らせる。
わたしは少しだけ眼を開き空を見た。
下流の方が明るくなってきて鮮やかな朱色が世界に切り込んでくる。
水面から立ちのぼる蒸気の一粒一粒に黄金色が映り、すべてを明け方の顔に変えていく。
また、尊い一日がはじまる。
出典:ミツグノート 素敵な声をお待ちしています。 
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